※プログラムは変更となる場合がございます。予めご了承ください。
回 | 講演内容 | 演者 | |
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1 | NICUにおける感染対策の重要性 | NICUでの感染症の発症は生命予後に直結します。我が国の新生児の感染症の疫学について概説します。そして、どのような対策が必要であるかを確認します。 | 森岡 一郎先生 日本大学医学部小児科学系小児科学分野 |
2 | NICUにおける感染対策の歴史と現状 | NICUの感染対策の方法は2000年以降大きく変化しました。その歴史を踏まえて、現在の我が国の主流の感染対策法を知り、各論の講演のための基礎知識をつけます。 | |
3 | 基本的な感染対策(標準予防・ゾーニング等) | 標準予防策の実践は感染対策上、もっとも基本的でもっとも重要でです。NICUの特徴を踏まえながら、NICUにおける標準予防策の実践について解説します。 | 美島 路恵先生 東京慈恵会医科大学附属病院 |
4 | 保育器管理の実際 | 保育器は適度な温度・湿度で管理されているため、微生物が持ち込まれた場合、微生物の温床になってしまいます。使用中の保育器、使用後の保育器の管理方法について解説します。 | |
5 | 新生児早発型感染症(総論) | 母体からの垂直感染により出生後早期に新生児が、感染症に罹患することがあります。どの児に注意が必要であるか、いかに早く診断して治療するか、本講演にて学びましょう。 | 大城 誠先生 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院 |
6 | 新生児遅発型感染症(総論) | 安定していた新生児が、感染症のため急激に悪化することがあります。感染症の様々な原因や診断と治療法について、本講演にて学びましょう。 | |
7 | 耐性菌検出時の対策(接触感染予防策等) | 主にNICUで問題となる耐性菌MRSA検出時に行う対策: コホート隔離、物品の管理等、予防策の実施で広げない感染管理について解説します。 |
星野 智子先生 JCHO船橋中央病院 |
8 | 輸液の管理と実際 | 動静脈カテーテル挿入や輸液の管理中における感染対策の実際と、血流感染を予防するカテーテル挿入時、挿入中の管理、輸液の管理の場面における管理方法について解説します。 | |
9 | 大腸菌・GBS・その他(各論) | 大腸菌・GBSは新生児感染症の起因菌として重要です。特に早発型感染症で問題となることが多いですが、遅発型としても注意が必要です。注意すべき病原菌について解説します。 | 野崎 昌俊先生 大阪母子医療センター |
10 | MRSA・その他(各論) | NICU部門の菌種別感染症発症患児数はブドウ球菌属が多く、感染症対策において、特にMRSAは重要な対象です。アウトブレイク時の対応も含めてお伝えします。 | 祝原 賢幸先生 大阪母子医療センター |
11 | 母乳感染 安全対策と衛生管理(人工乳)の実際 | 母乳と人工乳の取り扱い、授乳(注入)時の感染対策の実際について、サッキング用乳首の取り扱いについて解説します。 | 星野 智子先生 JCHO船橋中央病院 |
12 | 皮膚ケアと排泄ケアの実際 | 新生児の皮膚の特徴を押さえた皮膚ケアと感染対策について モニターやテープの刺激、排泄物や分泌物の刺激による皮膚トラブルを避け、感染を起こさないケアの実際について解説します。 |
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13 | NICUにおける抗菌薬適正使用の基本知識 | 初期症状が乏しいにもかかわらず進行が早い新生児感染症に対する診断法および治療について、抗菌薬適正使用の観点から概説します。 | 松永 展明先生 国立国際医療研究センター AMR臨床リファレンスセンター |
14 | 手指衛生解説(WHOの5つのタイミング) | WHOが推奨する手指衛生の5つのタイミングについて、その概念と、臨床実践への適応について解説します。 | 坂木 晴世先生 国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 |
15 | 手指衛生の実践(チェックリストの使い方・直接観察法による評価) | 手指衛生遵守率を測定する時の、チェックリストの使い方、観察事例の判断の仕方を事例に基づいて解説します。 | |
16 | 面会時の感染対策と注意点 | NICUで面会者が持ち込む可能性のある感染症と、それらによって引き起こされる感染を予防するための方策について解説します。 |
日本大学医学部 小児科学系 小児科学分野 主任教授
●略歴
1997年3月 | 日本大学医学部卒業 |
2003年4月 | 兵庫県立こども病院周産期医療センター新生児科医長 |
2004年3月 | 神戸大学大学院医学系研究科小児科学修了(医学博士) |
2003年10月 | 米国スタンフォード大学新生児・発達部門留学(博士号取得後研究員) |
2005年12月 | 愛仁会千船病院小児科 |
2006年6月 | 神戸大学医学部附属病院周産母子センター 特定助手 |
2007年4月 | 神戸大学医学部附属病院周産母子センター 助教 |
2012年2月 | 神戸大学医学部附属病院 小児科 診療科長補佐 |
2012年4月 | 神戸大学医学部附属病院周産母子センター 講師 |
2014年6月 | 神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野 こども急性疾患学部門 特命教授 |
2018年4月 | 神戸大学大学院医学研究科 客員教授(〜現在) |
2018年4月 | 日本大学医学部小児科学系小児科学分野 主任教授(〜現在) |
2018年8月 | 日本大学医学部附属板橋病院 総合周産期母子医療センター長(〜現在) |
2021年4月 | 日本大学医学部附属板橋病院 病院長補佐(〜現在) |
●学会/委員会の役職
・日本小児科学会:理事(社会保険委員会、新生児委員会、専門医制度運営委員会担当理事)、代議員、学術委員会委員、小児科専門医試験運営委員会委員、小児科専門医試験症例評価委員、小児科専門医試験出題委員
・日本新生児成育医学会:理事、感染対策予防接種委員会委員長
・日本周産期・新生児医学会:幹事長、周産期学シンポジウム運営委員会委員、学術委員会委員
・日本環境感染学会:評議員、NICU感染対策検討委員会委員
・日本小児感染症学会:理事、幹事、代議員、薬事委員会委員
・日本小児神経学会:評議員
・日本神経感染症学会:評議員
・東京都小児医療協議会会長
・産科医療補償制度診断協力医登録
・医薬品医療機器総合機構(PMDA)専門委員
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院 第一小児科部長
●略歴
1989年 | 名古屋大学医学部 卒業 トヨタ記念病院研修医 |
1991年 | 名古屋大学医学部小児科医員 公立陶生病院小児科医員 |
1993年 | 大垣市民病院第二小児科医員 |
1998年 | 名古屋大学附属病院周産母子センター助手 |
2001年 | 大垣市民病院第二小児科医長兼新生児集中治療室長 |
2010年 | 名古屋第一赤十字病院小児保健科副部長 |
2013年 | 名古屋第一赤十字病院第二小児科部長兼新生児集中治療室長 |
2018年 | 名古屋第一赤十字病院第一小児科部長兼小児医療センター長 兼新生児集中治療室長 |
2021年 | 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院第一小児科部長 兼小児医療センター長兼新生児集中治療室長 |
●学会/委員会の役職
・日本小児科学会代議員
・日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会委員
・日本新生児成育医学会代議員
・日本新生児成育医学会感染対策予防接種委員会委員
・日本周産期新生児医学会評議員
大阪母子医療センター 新生児科・感染症科 副部長
●略歴
2000年 | 防衛医科大学校卒業 |
2000年 | 防衛医科大学校病院 研修医 |
2004年 | 米国Brooke Army Medical Center Clinical Training(小児科、NICU) |
2004年 | 防衛医科大学校病院 小児科 (国内留学)神奈川県立こども医療センター 新生児未熟児科 |
2007年 | 大阪大学大学院医学系研究科博士課程 大阪府立母子保健総合医療センター研究所 免疫部門 |
2011年 | 医学博士 大阪府立母子保健総合医療センター 新生児科 |
2016年 | 大阪母子医療センター 新生児科 副部長 |
2020年 | 大阪母子医療センター 感染症科 副部長(兼務) |
●学会・委員会の役職
・日本新生児成育医学会 感染対策予防接種委員会 委員
・日本新生児成育医学会 倫理委員会 委員
地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪母子医療センター 新生児科 医長
●略歴
2008年3月 | 旭川医科大学医学部 卒業 |
2008年4月 | 淀川キリスト教病院 初期研修開始 |
2010年4月 | 淀川キリスト教病院 小児科研修開始 |
2012年4月 | 大阪府立母子保健総合医療施センター(現 大阪母子医療センター) 小児科レジデント |
2015年4月 | 同センター 新生児科 医員 |
2016年4月 | 同センター 新生児科 診療主任 |
2017年10月 | 厚生労働省 医政局 地域医療計画課 救急・周産期医療等対策室 小児・周産期医療専門官 |
2020年3月 | 大阪母子医療センター 新生児科 診療主任 |
2021年4月 | 同センター 新生児科 医長 |
●学会・委員会の役職
・日本小児科学会 災害対策委員会 副委員長
・日本小児科学会 医療提供体制委員会 委員
国立国際医療研究センター AMR臨床リファレンスセンター 臨床疫学室長
●略歴
2003年 | 順天堂大学医学部卒業、同小児科入局 |
2009年 | 順天堂大学付属順天堂医院小児科思春期科 非常勤助教 |
2013年 | 順天堂大学静岡病院新生児センター 助教 |
2016年4月 | 東京臨海病院小児科 医長 |
2017年4月 | AMR臨床リファレンスセンター 主任研究員 |
2019年1月 | 同臨床疫学室長 |
●資格
医学博士(小児科学)、公衆衛生修士、小児科専門医・指導医、周産期新生児専門医、感染症専門医、新生児蘇生法インストラクター、ICD(Infection Control Doctor)
東京慈恵会医科大学附属病院
感染対策部 師長、感染対策部副部長
感染管理認定看護師
●略歴
1995年4月 | 東京慈恵会医科大学附属病院入職 小児病棟10年間勤務 |
2004年10月 | 東京都看護協会感染管理教育課程受講 |
2005年4月 | 東京慈恵会医科大学附属病院 医療安全管理部感染対策室所属 専従で感染管理業務に従事 |
2005年8月 | 感染管理認定看護師 資格取得 |
2011年 | 感染対策室副室長 任命 |
2018年10月 | 感染対策室より、感染対策部へ名称変更 それに伴い、感染対策室副室長より、副部長へ |
独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)船橋中央病院 感染管理室
看護部 看護師長・感染管理認定看護師
●略歴
1994年 | 社会保険中央看護専門学校卒 (現JCHO東京山手メディカルセンター付属看護専門学校) 社会保険中央総合病院(現JCHO東京山手メディカルセンター)にて勤務 |
2001年 | 社会保険船橋中央病院(現JCHO船橋中央病院)にて勤務 |
2003年 | 同病院NICU配属 |
2009年 | 感染管理認定看護師取得、感染管理室、NICU配属を経て |
2016年 | 感染管理室勤務 現在に至る |
国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 准教授
●略歴
1992年 | 国立西埼玉中央病院附属看護学校卒業 (現・国立病院機構西埼玉中央病院) 国立西埼玉中央病院(現・国立病院機構西埼玉中央病院) |
2002年 | 国立看護大学校感染管理認定看護師教育課程感染管理コース修了 公益社団法人日本看護協会 感染管理認定看護師認定 |
2003年 | 国立病院機構西埼玉中央病院 NICU副看護師長 |
2007年 | 国立看護大学校研究課程部看護学研究科修了(看護学修士) |
2009年 | 公益社団法人日本看護協会 感染症看護専門看護師認定 |
2010年 | 東京大学大学院医学系研究科博士後期課程修了(保健学博士) 国立病院機構西埼玉中央病院 感染管理担当看護師(専従) |
2021年 | 国際医療福祉大学大学院 准教授 |
●学会・委員会の役職
・埼玉県新型感染症専門家会議委員 (2020年~現在)
・日本環境感染学会理事 (2021年~現在)
・日本新生児看護学会理事 (2019年~現在)
・日本感染管理ネットワーク(ICNJ)関東支部支部長 (2021年~現在)